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2018年2月26日

タイト感が一段と漂う、細線&ロボット電線


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市場末広がりドローンも期待
細線増産も、機械メーカー次第

FA/ロボット及びセンサーケーブルを含む産業用設備ケーブルや、これに用いる細線、さらには伸線機など電線と設備の需要が、昨年よりも一段と活発になっている。品種や機種によっては、ややタイトなケースも増えてきた。細線でみると市場全体を押し上げているのは素線・導体径φ0.05mm~0.08mmサイズ。大半のFA/ロボットケーブルや細線メーカーが増産してもなお繁忙なため、再増産に動く企業も多い。背景には自動車や半導体、医療、食品、化粧品分野の需要に加えドローン向けも原動力になっている。


ズンバッハ製プレヒーター 電線のコスト減、生産効率を改善

細径化に最適 印製・ダイス、高品質で短納期

スイス・ズンバッハ社製・プレヒーター「TEMPMASTER(テンプマスター)3010」(国内代理店ユニテック・ジャパン)とインド・ダイスメーカー・ウォンソルウッドバーン社製「伸線ダイス」(国内代理店ケー・ブラッシュ商会)が電線メーカーの製造エンジニアから関心を集めている。両製品は電線ケーブルの製造工程での役目や用いられるロケーションは完全に異なるものの、電線ケーブルの製造コストの削減や高品質に寄与する点では共通している。


塩ビコンパウンド 大手4社全て価格引き上げ

三菱ケミと昭和化成も 早晩、全社がW値上げへ

リケンテクノス(値上げ実施は2月1日)と昭和化成工業(同実施は3月1日)の2社は、可塑剤価格の上昇分のみの値上げ打ち出しとなった。kg当たりの引き上げ幅は、①一般軟質塩ビコンパウンド(DINPを除くフタル酸系)が昭和化成工業は8円、リケンテクノスは8円以上。②一般軟質塩ビコンパウンド(DINP配合)は昭和化成工業が12円、リケンテクノスは12円以上とした。結果、可塑剤分の価格引き上げ幅は8円~12円以上になった。
一方、プラス・テク(同実施3月5日)と三菱ケミカル(同実施2月21日)の2社は、塩ビレジンと可塑剤の高騰分を含めた値上げを打ち出した。kg当たりの値上げ幅は、電線用など塩ビ軟質コンパウンドがプラス・テク18円以上~21円以上、三菱ケミカルは19円以上~23円以上、硬質コンパウンドではプラス・テクが17円以上、三菱ケミカルが19円以上になった。このため可塑剤と塩ビレジンを含めた価格引き上げ幅(硬質除く)は18円以上~23円以上となった。


日本電線工業会調べ 主要7部門別の出荷

12月総計5.7万t(0.7%増)、再び伸長
建販1.0%減、車20カ月続伸 17暦年は69.1万t(1.4%増)

電線工業会がまとめた銅電線主要7部門別出荷数量の17年12月分実績及び18年1月分推定によれば、12月分は通信、電力が大幅に落込み、電気機械も微減で建設電販が前年同月比1.0%減になり4部門が前年同月を下回ったものの、自動車やその他内需など3部門が健闘して増加したため、総計は5万7千494万トンで同0.7%増となり、2カ月振りに増加に転じた。また、光ファイバを中心とした光製品は、国内向けが56.9万kmコアで同5割増加したが、輸出が307万kmコアで7.6%減と久々にやや減速したため、総計は363万9千kmコアで同1.5%減と5カ月振りに僅かに前年を割り込んだ。
この結果、17年暦年(1~12月実績)は、ボリュームの大きい建設電販(32.42万トンで前年比0.1%増)が3年振りに増加に転じたほか、輸出(同21.3%増)が大きく伸びたことに加え自動車(同9.1%増)とその他内需(同6.5%増)が健闘し、さらに電気機械(同0.6%増)も増加に転じ、通信と電力の2部門を除き6部門が伸長したことから、総計は69万1千117トンで同1.4%増と3年振りにプラスに転じた。


通関実績11、12月 絶縁電線20%増

中近東でスポット需要

財務省がまとめた17年11月の輸入通関統計によると、総計は3万2千153トン(前年同月比4.8%増)となった。17年3月以来9ヵ月連続で増加している。
品種別にみると、5品種のうち4品種が対前年同月でプラスとなった。絶縁電線ケーブルは3万942トン(同2.7%増)で堅調に推移した。韓国、中国が減少するも、ベトナム、フィリピン、インドネシア等東南アジアからOUT-INが好調だった。裸銅線とアルミ線ではタイからの輸入が増加した。
一方、12月の輸出通関実績は、1万46トン(同6.3%減)で2ヵ月連続減となった。
品種別では、4品種がマイナス、プラスは絶縁電線ケーブルのみとなった。絶縁電線ケーブルは、8千190トン(同20.0%増)となった。中国が微減となったが、香港、タイ、シンガポールが好調だった。これに加え、中近東でスポット需要が発生したことが副因となった。
また、光ファイバケーブルは482トン(同34.1%減)。米国が114トン(同46.2%減)で減少した。




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