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2017年11月13日

電線大手4社 上期は全て増収 大幅増益


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銅価高で光ファイバやFPC好調 体質改善し、WHも健闘

大手電線メーカー4社の17FY中間連結業績が出揃い、全社が増収、大幅な増益になった。売上高は二桁増または同等となり、営業利益は倍増、経常では5倍強の企業もあった。各社とも体質改善した上、銅価高や為替の好影響、光ファイバ・ケーブルの活況が持続し、車用WH需要なども堅調に動いた。さらにスマホ用等にFPCが好調で、極細同軸を含む機器用電線と巻線が健闘し追い風が吹いた。


古河電工 全部門が増収増益

15%増収、経常2.2倍

古河電工の18年3月期中間連結決算は、売上高4千575億1千700万円(前年同期比15.1%増)、営業利益217億5千100万円(同63.8%増)、経常利益221億300万円(前年同期比2.17倍)、当期純利益216億9千600万円(同3.25倍)と増収、大幅増益になった。
前年比と前回予想比とも増収増益を達成し、全ての事業セグメントで前年比で増収増益なったのが、特に目立った。とりわけ光ファイバ・ケーブル事業と銅箔事業の好調継続に加え、自動車部品事業で昨年の熊本地震等による国内自動車メーカーの需要低迷が回復したことが原動力になった。
増収要因の内訳は、全事業部門の増収368億円、地金価格の変動167億円、為替53億円、連結範囲異動の影響11億円。営業利益の増減要因の内訳は、マイナス分はエネルギーコスト等の影響1億円減、減価償却費と研究開発費分19億円、プラス部は増収にともなう伸長が93億円増、為替11億円増。また、ビスキャスとUACJの改善も貢献した。


住友電工 売上と営業利益 史上最高

FPCは黒字、光ファイバ好調

住友電工の18年3月期中間連結業績は、売上高1兆4千592億1千700万円(前年同期比11.2%増)、営業利益657億800万円(同39.6%増)、経常利益750億3千400万円(同22.7%増)、当期利益424億4千800万円(同9.2%増)と、二桁増収で営業利益、経常利益とも大幅に伸長した。特に過去最高を達成した売上高と営業利益が目立つ。また、5事業部門全てが増収増益になった。
中国等の海外を中心に自動車用ワイヤーハーネス(WH)や防振ゴムの需要が堅調に推移した。さらに超硬工具や光ファイバ・ケーブル等の需要も増加した他、電子ワイヤーや携帯機器用FPCの拡販でエレ事業が黒字に転換し、加えて環境エレルギー事業の営業利益が3倍強になったことが牽引した。銅価高騰にともなう売上高の増加分は360億円。為替の影響による営業利益の増加分は53億円だった。


フジクラ 3456心 光ケーブル 37%の細径化を実現

フジクラは1日、データセンターや地中線用途等に3千456心「ラッピングチューブケーブル(WTC)」を上市したと発表した。これは独自技術の12心間欠固定テープ心線「スパイダルウェブリボン(SWR)」を実装している。SWRは芯線配列やテープ状態を維持しながら心線を間欠的に接着した構造で、ケーブル内で簡単に形状を変えられる。このため低損失・邸歪とケーブル内の高密度化を両立した。
WTCはSWRの実装で従来の光ケーブルより37%の細径化と64%の軽量化を現実。限りある管路スペースを有効に利用できる。管路内の更なる高密度実装に貢献することで、5G・IoTの普及によるデータ通信量の大容量化に対応。加えて、布設の省力化や輸送コストの削減等の特徴も備えた。


住友電工 200℃耐熱Mg合金を開発

車エンジン・ガイカスト用

住友電工は8日、富山大学と共同で、耐熱性に優れたダイカスト用マグネシウム合金を開発したことを発表した。
従来のマグネシウム合金では鋳造性や耐熱性、部品の製造コスト、リサイクル性が課題となり、アルミニウムからの置き換えが難しかったが、富山大学工学部の才川清二教授と共同で、これを克服した。
具体的な特徴は①高温(150℃~200℃)での耐熱性(圧縮クリープ特性、引張強度)に優れる、②ダイカスト鋳造性に優れる、③再溶解・鋳造時の組成変動が小さく、リサイクルが可能、④高価な希土類元素を不使用-などが挙げられる。今後は新合金インゴットの生産態勢を整え、製品を市場に供給していく予定でいる。




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