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2017年10月23日

進化する電線モノづくり


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デジタルものづくり登場
ニーズを定量化 製造~納品まで一気通貫

製造機械メーカーを含め電線業界のモノづくりが進化している。機械メーカーの中には、直流長尺の超高圧電力ケーブル工場等の建設を丸ごと請け負い、さらに生産エンジニアの育成や技能向上トレーニングまで行う企業が登場した。一方、電線メーカーには、今までの技能伝承や製造技術力アップに加えて、「デジタルものづくりシステム」と銘打って顧客ニーズを数値化し、それを製造ラインに直結させ出荷・納入段階まで一元管理する独自の生産手法構築に乗り出すケースがある。


そこが聞きたい 日本電子回路工業会 山本治彦副社長

日本電子回路工業会(JPCA)の山本治彦副会長は、来年のJPCAショーでは「自動運転車、パワエレ、医療ヘルスケア、知能ロボット、社会インフラ応用等の伸びしろがある新技術成長産業が勢いを増すだろう。展示内容については、IoT、自動車、ロボット、医療、ウェアラブル等を具現化する技術を色々な角度から紹介する」ことを明らかにした。また、山本副会長は「同展示会を6月7~9日に開催した。今回は、来場者数が前年比約1.1倍の4万3千184人で、東棟全8ホールを用いた過去最大規模のイベントになった」と述べた。


信越化学 180億投じ中・合弁2社で母材の年産能力を倍増

信越化学工業はこのほど、総額180億円を投じ国内外のシングルモード光ファイバ用プリフォーム(母材)の生産能力を増強すると表明した。
海外で対象となるのは中国・合弁子会社の「信越(江蘇)光棒有限公司」(江蘇省陰市)と「長飛信越(湖北)光棒有限公司」(湖北省潜江市)の2社。今回の設備投資で、両社の生産能力をそれぞれ倍増させ、19年前半の完成を目指す。一方、国内の鹿島工場(茨城県神栖市)では、母の工場棟を増設して将来の需要増に備えるという。増設工事は18年後半に完成する予定。母材の製造は、国内の鹿島工場と、合弁の信越光棒と長飛信越光棒の3社で担当。ただ、信越化学(合弁含む)は母材事業に限定している。
信越光棒は、中国・FastenHongshengグループとオランダ・TKHグループで設立し12年から操業を開始した。長飛信越光棒は、中国で光ファイバ最大手の長飛光繊光纜(YOFC)との合弁会社で、今年から操業を実施した。5G、IoT、FTTH、AI用の光ファイバ需要増を当て込み増産を図った。


HCI主催 業界最先端の「AIセミナー」に70人参加

AI開発、遅れる日本 『深層学習』が最重要

電線製造機械メーカー・HCI(奥山剛旭社長)は6日、9DW社の井元剛社長を招き「AIセミナー」を泉大津商工会議所で開いた。9DW社の強みは、世界トップレベルに比肩するAIのコアシステムを自社開発でき、国内で100人弱といわれるAI開発者を自社に30人も抱えている点だ。AIへの知見を高めるため約70人の参加者を集め「AI技術のビジネスにおける活用事例」というテーマで講演を行った。
自動車や電子機器分野など産業界全体で世界的にAIの研究開発が進む情勢下、電線ケーブルアセンブリ自動化等のSIer(システムインテグレーター)としてHCIは、FA・ロボット産業分野で急成長している。そのAI分野との結びつきが強い同社が「AIセミナー」を開催した。
当日、9DW社の井元社長は、最初に自社開発のオリジナル汎用型AIシステムコア「IYO」の説明を行った。
「IYO」は、複数種類のデータを同時解析可能な汎用型AIで、自然言語処理メインのIBM者「Watson」とは一線を画する。


関東電販① 17年度組合員業態調査アンケート

17FY通期売上高見込み 市況は『底打ち』へ 売上高65%up(47ポイント増)

関東電線販売業協同組合は17年度組合業態アンケート(8月実施、会員数34社で回収率100%)をまとめた。それによると10年度以降は売上高が安定して前年度を上回り、14年度は70%の社が「増加した」、21%が「減少した」と回答した。しかし、15年度に入るとアベノミクスの不完全燃焼等で明らかに電線業界の流れが変わってきた。16年度は引き続き低調に推移し「増加した」が18%(前年度比30ポイント減)、「減少した」が70%(同22ポイント)増となった。(一部既報)




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