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2017年8月28日

一段と加速するアルミハーネス


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住友 4億回路ノントラブル
古河電工 二輪、ピックアップトラック市場にも注力

自動車の軽量化に向けアルミ電線ハーネス(A1WH)の普及が着実に進んでいる。この分野で業界トップの住友電工はA1WH開発の峠を越え、累計で4億円回路が採用された。車載された全てのA1WHはノントラブルだという。最近では一般乗用車の動力系WH400、500回路のうち、A1WHが全体の10~20%を占めている。一方、古河電工は、防食α端子をラインナップし、3月に発売されたトヨタ新型レクサスLC500等にも採用された。さらにピックアップトラック市場等へもA1WHフェアの拡大を図る。


インタビュー新社長に聞く 住友電装 川井文義社長

変革期に開発・提案力必要
WH受注見込 数量ベース 21FYは20%増(17FY比)

住友電装の川井文義・新社長は、「17FY連結業績見通しは、自動車セグメントの売上高を1兆5千500億円(同2.2%増)、営業利益を930億円(同6.0%減)に設定し、コスト低減を進めるが、自動車産業の転換期を見据えた研究開発に先行投資するため、減益になる見込みだ」としたうえで、転換期を乗り切る注力製品は「第1に高圧WHが掲げられる。これは既に高いシェアを誇るが、さらに拡大させたい。次に、先にイーサネット用の超小型コネクタと、EV向け電子制御ユニットの開発だ。同ユニットの開発にはソフト開発が重要になるので、そのための人員を増やすと同時に、住友電工のマンパワーも活用する」と述べた。


電線メーカー工場訪問レビュー 副電 西脇・新工場

西脇・新工場 本稼動へ
耐熱・特殊ケーブル分野に進出

福電は西脇工場を新設して4月27日に竣工式を行った。5月から稼動を開始し、母体の補償導線事業に加え、フッ素ゴム電線ケーブルを含む特殊ケーブル事業へも本格的に傾注し、新局面を迎えた。補償導線の分野では、同社は既に国内No.1にある。「しかし、市場自体が安定成長または成熟期にあり、大きな伸びは余り期待できない。企業である以上当然、業績を伸ばして行かなければならない。そのために特殊電線ケーブル分野にも、本腰を入れて参入することにした。
既に特殊ケーブルとしてはフッ素樹脂製の200℃耐熱屈曲用ケーブルなどを手掛けているが、それに加え一層高性能・高機能なフッ素ゴムケーブルの製造に着手した。こうした特殊ケーブル分野のターゲットはプラント、FA、自動車・車載、医療分野である。品質面では補償導線で築いてきた独自のノウハウ・データを活かし、過酷な使用条件にも耐えることができる当社ならではの製品を提案していきたい。サービスの面でも、設計・開発~製品納入までを、補償導線で構築してきた細やかで的確・迅速な体制で対応していく。こうした中で、耐熱等のフッ素樹脂ケーブルラインは、本格稼動に突入している」(秋田修作:社長)。


HCI 撚線機向けボビン装脱着システム

ロボット事業に採択

電線製造機械メーカーのHCI(大阪府泉大津市、奥山剛旭社長)は、このほど経済産業省と日本ロボット工業会が推進している17年度「ロボット導入促進のためのシステムインテグレータ育成事業」において「ボビン装脱着システム開発による協働型ロボットSI技術高度化」及び「多芯ケーブル端末加工ロボットシステムモデル」の二件の提案が採択された。前者の提案は応募総数344の中から37件、後者は追加応募数150の中から41件という高い競争率の中から各々選ばれた。
自動ボビン装脱着システムはFANUC社製の協働ロボットを使用している。ロボットが自動的にストックヤードより取り出したボビンを撚線機のフライヤー部に嵌めて、さらにロボットのツールチェンジャーでアームを換えてボビンをロックして装着、一連の撚り工程が終われば自動的にボビンを外すという流れをシステム化したものだ。協働ロボットの可搬重量は35kgであり、使用ボビンは満巻を考慮して重量は20kg、サイズはP-15(250φ)を想定している(サイズのみなら300φまで可能)。ロボットは作業環境周辺に異常を感じたら自動的にストップするので、人の立入りを防止する柵のコストも不要となる。この育成事業は10月末に終了報告となるため、今回のデモ機は同社が11月に大阪府泉州エリアで開設予定のショールームに展示される予定となっている。同社代表取締役の奥山剛旭氏は「今後も撚線機やハーネス加工のみならず、 様々な工程でロボットへの置換を進める。産業型ロボットから人型ロボット、或いはそれらの融合体まで開発を目指していく。また、地元にショールームを作ることで地域貢献と共に地域の学生や子供達へモノづくりの可能性を伝えたい。さらに、弊社の撚線機や押出機の他に、各ロボットメーカーのデモ機も並ぶ『ロボットセンター』として、弊社の提案型ロボットSIerのデモアピール拠点と位置付けたい」と語っている。


東特塗料 積極的な設備投資を実施

耐熱ワニス釜を増設 台湾2基、中国で1基

東特塗料が国内外で積極的な研究開発・設備投資を進めている。インドネシアでは、国内の耐熱用ワニス向けに新しい釜の設置を計画している。台湾では2基、中国でも1基を計画中だ。これらの新設備は生産量の増大だけでなく、既存設備では製造できない品種のワニスの生産も可能にする。さらに、人員態勢の強化のために、インドネシアでも、現地の技術者を2年前に採用し、次期幹部候補クラスとして教育中だ。




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