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2017年6月19日・26日

古河電工、住友電工、フジクラ 3社、光ファイバ増産へ


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海外で強まる品薄感
IPトラフィック量、急伸

古河電工、住友電工、フジクラの3社は、光ファイバや母材などの製造能力の増強・生産性アップや高性能ファイバの拡販に再び乗り出した。数年前から3社・全拠点でフル稼働を続け活況なところに、ここにきてグローバルで品不足が、一段と強まったためだ。古河電工は光母材の増産と、光ファイバを2割増強。住友電工では中国で年産6千万kmコア迄の能力増強を遂行する。また、フジクラは生産性向上を図ると同時に、新型光ケーブルの増産も視野にいれるなど、世界トップレベルの光ファイバ事業地位の座を堅守する戦略を推し進めている。


トップインタビュー 古河電工産業電線 松本康一郎社長

17FY目標 315億円(8%増収)
新製品の売上高10億円 目指す

古河電工産業電線の松本康一郎社長は「車用WH工場の生産(作業)性に近づける他、LMFC用伸線の内製化等も実施し、17FY生産性の向上計画は九州工場と平塚工場が前年度比10%増、平塚工場と北陸工場は同5%増を目指す。また、盤内3品種に注力するなど新製品群の本格展開で販促戦略を遂行し、17FYは年/新製品売上高10億円達成が目標」とした上で「17FY通期事業計画は、出荷銅量が2万7千900トンで同5%増(内訳=汎用線約1万9千400トン同4%増、機能線約8千500トン同7%増)を見込む。売上高315億円(同8%増)と増収、営業利益は16FY時点で既に17FY計画を上回ったこともあり、前年度並みに設定した」と述べた。


進むワニスの再編 市場規模同じで70、80億円

オート化学は14年ごろ、巻線向け電気絶縁用ワニス事業を東特塗料に譲渡すると発表。この間、両社は総合作業を進め、その作業はほぼ完了している。東特塗料とオート化学は同じ組成のワニス製品グレードを持ちながら、事業展開しており、巻線メーカー・顧客への移行がしやすいとの判断からだった。
背景には、セットメーカーの海外移転による生産量の縮小が指摘されている。連動するように国内・ワニス業界では、業界を二分するような別の大型再編も進んでいる。
それは16年2月の大日精化と日立化成のワニス生産部門の統合劇。つまり業界の2大再編が勃発したことになる。大日精化と日立化成の具体的なアライアンス内容は、大日精化のワニス事業の営業権と電気絶縁ワニス事業に関する特許権、実用新案件などの他に、知的財産権、製造、検査などに関するノウハウの移管のみに限定され、設備などの固定資産は譲渡しない、という。ただ、両社が持つ設備プラントの性能などハード面で微妙に異なるため、その調整期間が必要だ。製造委託は16年7月1日から開始しており、移管は18年3月までの完了が目処という。
電線業界のワニスの主要銘柄を扱っているメーカーは、アライアンスが発生する前には東特塗料、日立化成、京セラ、大日精化、オート化学の5社で、今回の再編劇によって、東特塗料・日立化成・京セラの3社となった。この再編による生産量への影響は余りない。しかし、大手ワニスメーカーの生産が自動車用途など大手電線メーカー向けに集中しそのウェイトが高くなった。そのため、これまで汎用品向けワニスを注文していた巻線メーカーが調達し難しくなった。


JECTEC 次の四半世紀に向け建物・設備を大修繕

組織刷新 技術サービス部を設置
各ニーズへ柔軟に対応

電線総合技術センター(JECTEC)は16日、17FYの成果報告会・施設見学会及び定時総会・懇親会を静岡県浜松市のJECTEC等で開催した。総会では16FY事業報告と17FY事業計画を原案通りに承認した。また、JECTECは昨年、設立25周年を迎え、次の四半世紀への準備を整えるため、老朽化が進んでいた建物・設備の大規模な修繕を実施。設備の予防安全・新5カ年計画をスタートすると同時に組織体制の強化、セキュリティの強化などを図った。


日立金属 子会社2社を統合

EV車用クラッド材に注力

日立金属は、5月29日、子会社のSHカッパープロダクツと日立金属ネオマテリアルの統合を発表した。7月1日付でSHカッパープロダクツを電線材料カンパニーから特殊鋼カンパニーに移管。10月1日付で営業体制を統合した後、18年4月1日付で2社を統合し、新会社をクラッド材に代表される電子材事業の軸とする。
統合後も日立金属ネオマテリアルの名称は変わらず、代表取締役は荒木雅文氏。従来の吹田工場、秋田工場、鹿児島工場、新潟工場に加え、充分な拡張の余地がある土浦工場を新会社の生産拠点とし、増大するクラッド材需要に応える生産体制を確立する。また、統合する2社は溶解や圧延などの共通する技術基板やリードフレームや液晶パネル用ターゲット材などの市場分野で同様の顧客基盤を持つ。
電気自動車は23年までに年率約30%の成長が見込まれており、クラッド材への需要拡大に期待する。SHカッパープロダクツの独自の加工技術を用いた薄板部と厚板部を一体構造にした異形銅条は、自動車用電装部品向けパワートランジスタに広く採用される。日立金属ネオマテリアルは自動車等各種放熱材料に用いるクラッド材を手掛け、素材~加工までの一貫製造体制を構築している。




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