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2017年5月8日・15日

大手電線4社 16FY連結業績 全社減収も営業増益


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光情通、自動車が貢献
経常 古河が2倍、昭和は黒字

電線メーカー大手4社の16FY通期連結業績が出揃った。銅価や為替などが響き全社が減収。しかし、全利益は、自動車用WHの好調、データセンターや光海底ケーブル向けに光ファイバが活発な他、コスト削減などがあり、背景は各社ごと異なるものの、全社が増益とした点では一致した。昭和電線は増益に好転し、古河電工は大幅益となり、住電工は営業利益と経常利益とも史上最高を計上した。


トップインタビュー カナレ電気 大野淳一郎社長

海外展開強め、4K向け注力
社内改革を徐々に推進

カナレ電気の大野淳一郎社長は、本紙・取材で「業績は、ほぼ計画通り推移している。ただ、製造や総務・経理部門等での社内改革で組織変更等が必要」と企業基盤の強化・充実を図るとした。同時に「TVの4K/8K放送向け12ギガ(G)ーSDI対応同軸及びそのコネクタ回りなどの各種製品類に国内外で傾注していく。また、当社が事業展開する国内放送ケーブル市場は20年以降需要が一巡するため、グローバル化の軸足を一層強める」と述べた。さらに大野社長はグローバル戦略の一環で「欧米の両拠点で、現地電線メーカーを選定しOEM生産を行う」と語った。


住友電工 4%減収も全て増益 営業益、経常は史上最高

住友電工の16年度通期連結業績は、売上高2兆8千144億円(前年度比4.0%減)、営業利益1千505億円(同4.9%増)、経常利益1千738億円(同5.0%増)、当期純利益1千75億円(同18.2%増)と減収も全利益とも増益。特に営業利益、経常利益とも、過去最高を計上した。
銅価の下落と円高が影響したが、自動車用WHのコスト削減や光ファイバなどが好調だったのが左右し5部門中エレ事業を除き増益。売上高の銅価差損は575億円。円高による営業利益差損分は241億円。セグメント別には自動車関連事業売上高1兆5千132億円(同1.9%減)、営業利益986億円(同11.2%増)。情報通信関連事業は、売上高1千982億円(同7.3%増)、営業利益215億円(同80.7%増)。エレ事業では、売上高2千511億円(19.5%減)、営業損失108億円(同ー)。環境エネ事業は、売上高6千214億円(同5.8%減)、営業利益は208億円(同55.2%増)。産業素材関連事業は売上高3千39億円(同2.6%減)、営業利益204億円(同6.5%増)。


フジクラ 3%減収、当期利益14%増 送配電事業好調

フジクラの16年度通期連結業績は、売上高6千537億9千500万円(前年度比3.6%減)、営業利益342億3千万円(同4.9%増)、経常利益325億5千500万円(同32.2%増)、当期純利益129億円(同14.0%増)で、減収増益となった。減収要因は、円高と地金の下落。営業利益は円高やエレクトロニクス事業の軟調が影響したが、情通事業が好調で事業構造改善費用も減少したため増益となった。
売上高の増減内訳をみると、マイナス面は為替の影響により446億円減、地金の下落で125億円減、その他は6億円減。プラス面ではFDCのアライアンスやビスキャスの送配電事業などの活発な需要もありエネ・情通事業は152億円増、エレもFPC(フレキシブルプリント回路基板)やコネクタの好調により83億円増、自動車電装は新車種の立ち上げで95億円増で、事業は好調であったが、為替の影響により全体としては減収となった。


FCM 新副社長に川森氏 取締役には白崎氏、丸山氏

FCMは9日、取締役副社長に川森晋治専務取締役兼管理部管掌を据える役員人事を発表した。また、これにともなう取締役副社長の退任はない。
さらに、取締役に白崎賢治電気機能線材事業部長兼電気機能線材事業部製造部長、丸山仁管理部長が就任する。取締役に就任する両氏は現職を継続し、取締役と兼ねる。
6月20日開催予定の第69期定時株主総会で正式決定する。
【略歴】
川森晋治(かわもりしんじ)氏=1962年(昭和37年)9月12日生まれ。91年1月に筒井電産(現FCM)へ入社、97年8月取締役富山製造部長、01年1月取締役富山製造部長兼第一製造部長、04年6月当社取締役電子機能材事業部長、05年1月専務取締役電子機能材事業部長、08年6月専務取締役管理本部長、11年6月専務取締役を経て、17年6月から取締役副社長へ就任する予定になっている。
白崎健治(しらさきけんじ)氏=1959年(昭和34年)10月11日生まれ。84年3月に京都筒井伸線(現FCM)へ入社、04年6月より京都事業所(現電気機能線材事業部)製造部長、13年5月電気機能線材事業部長兼電気機能線材事業部製造部長を経て、17年6月から取締役兼電気機能線材事業部長兼電気機能線材事業部製造部長に就任する予定。
丸山仁(まるやま じん)氏=1969年(昭和44年)3月6日生まれ。03年2月にFCMへ入社し、13年4月管理部長を経て、17年6月より取締役兼管理部長に就任する予定になっている。




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