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2017年4月3日

取引適正化ガイドライン 実質的には行政指導


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経産省 国交省 電線取引条件で要請文
電設工業協会などへ提出

経産省と国交省は連盟で3月29日、「電線の取引条件の改善に向けた取組について」と題した要請文を、日本電設工業協会などの建設業者106団体宛てに通達した。経産省がまとめた「金属産業取引適正化ガイドライン」に基づき、電線取引の①件名先物契約問題②特殊配送問題等に言及し、下請法違反のみならず、独占禁止法「優越的地位の濫用」に抵触する恐れもあるとし是正を促した。ガイドラインには無いが、新品偏重問題についても盛り込んでおり、今回の要請文は行政指導相当にあたる。


スペシャルインタビュー 住友電工 西村 陽常務

情通事業 17FYで営業利益200億目指す プライアブルケーブル増産

住友電工の西村陽常務取締役情通事業本部長は、情通事業が黒字転換した要因として「まず旺盛な需要と円安がある。次に企業努力/戦略として大別すると3項目。第1は母材~光ケーブルで中国・富通集団など信頼できるパートナーと組んで発展できた点にある。第2に総原価低減、効率化等である。為替変動の影響を受けにくい体質をつくり、競争力を高めたい。第3はDC向け光ケーブル、光配線製品や光海底ファイバ等の新製品開発を実施する」とした上で、これを継続し進め、17FY情通事業部門では、全体の10%に当たる営業利益200億円の計上を目指すと語った。


光産業 光産業動向 16FY全出荷、14.5兆円(13%減)

情通分野 光伝送部品は7%増 データセンター向け好調

光産業技術振興協会は、16年度光産業全出荷額が14兆5千169億9千200万円(前年比13.7%減)と見込む動向調査をまとめた。全体ではレーザ・光加工分野とセンシング計測分野、その他の光分野を除く5分野で減少。情報通信分野では、光伝送機器・装置が減少したが、光伝送用部品が増加し分野としては5千284億9千400万円(同0.5%減)となった。17年度の見通しでは、データセンター向けが伸びるが、好材料に乏しく、「横ばい」とする。


電線工業会需要見通し
17FY国内光ケーブル579万㎞C(4.6%減) 

NTTなど大ブレーキ、8.5%減 CATVは4Kで健闘

電線工業会がまとめた17年度及び16年度の国内光ケーブル見通しによると、17年度はCATV向けが4K等の高度サービスで一般民需が僅かに伸び、公共関連も前年並みを維持するとした。しかし、主力のNTT等の公衆通信は、FTTH向けインフラ整備の設備投資が完全に一段落し落ち込むため、600万kmCを割り込み総量は579万kmCで16年度見込み比4.6%減とした。
この数値は光ファイバケーブル輸出の数分の1であり、光ケーブル市場の主戦場は、海外となっている。海外向けは北米のデータセンター用途などや新興国で需要が活発であり、母材~光ケーブルまで、品不足状態が17年度も続く見通し。とりわけ高品質な日本勢への光ファイバ等への引き合いが強い。そのため古河電工、住友電工、フジクラの国内外の製造拠点は軒並みフル操業であり、17年度も同傾向が続くとみられる。
17年度国内光ケーブル見通しを3部門別にみると、軸の一般公衆網は、17年度も、FTTH加入者の増加及び通信事業者の投資は見込めず、NTTグループの設備投資の効率化・コスト削減の傾向は維持されるとし354万kmCで同8.5%減と大幅に落ち込む模様。


住友電工シーメンス
印で32万V直流CV 128㎞を600億円で受注

住友電工は3月27日、独・シーメンス(SiemensAG)と共同でインド送電公社から、同国南部連系送電線の建設案件を受注したと表明した。
案件総額は約600億円。シーメンスが直流交換器、住友電工は電線(国内生産)をそれぞれ担当し、保守・メンテ・管理まで請け負う。極性反転対応/超高圧32万V直流CVケーブルで総長128km(32km×4本)、ケーブルのジョイント数(接続箇所数)は数十になる。
ケーブル技術のカナメとなる内部絶縁体用PEコンパウンドは独自設計で生産も自社で行う。電線製造と工事・試運転を経て20年に引き渡す予定。インドでは、初の高電圧直流送電システム。
これは印・南部のタミルナドゥ州プガルールとケララ州トリチュール間の交流直流変換所を含む連系送電線の建設案件。送電線は、変換所間219kmのうち架空線を除くケララ州内の32km区間での地中電力ケーブル(4本、計128km=トリチュール・交流直流変換所~架空線との接続点・気端末まで)を住友電工が担当し、架空線は現地電線メーカーが受注した。
また、超高圧直流CVケーブルは、固体絶縁が空間電荷を蓄積しやすいという問題を独自技術で分散させて克服することで極性反転を含む過酷な運転に耐えるよう絶縁性能を向上させた。落雷が多いインド南部で架空線への接続がある環境には最適としている。




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