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2017年2月13日

大手電線4社第3四半期 全社減収も黒字で上向く


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光情通、自動車が牽引
営業利益 住友が史上最高、古河4割増

電線メーカー大手4社の16年度第3四半期業績が出揃った。各社によって得意分野や事業規模が異なるものの、銅価や為替の影響で全社が減収になった。しかし、営業利益ベースではコスト・固定費削減や事業の効率化に加え、光ファイバ・ケーブルを軸とした情通事業と、WH等の自動車事業が牽引し全社が黒字。昭和電線は黒字好転し、古河電工は4割増益となり、住友電工は史上最高を計上。フジクラは僅かな減少にとどまり、総じて利益は上向いた。


インタビュー新社長に聞く 東京特殊電線 鈴木 義博社長

東京特殊電線の鈴木義博・新社長は共同取材で「高付加価値製品を軸に成長路線に舵を切る。新製品を工夫しながら事業展開し、それには設備投資や研究開発が重要」とした上で「増産投資は連結で11~12億円を実施。成長戦略製品では車載シート等のヒーター線、コンタクトプローブ、サスペンションワイヤー等がある。このうち車載シートヒーター線については、欧米車に採用され、受注が拡大。上田事業所で生産能力を約5割増強させ、さらに出荷量が増えた場合には追加で設備投資を行う」と述べた。


中堅電線8社第3Q 増収1社も、営業増益5社

銅価下落や建販鈍化響く FAケーブル堅調、原価低減など推進

中堅電線メーカー8社の16年度第3四半期連結業績(ただし、カナレ電気とオーナンバは16暦年通期、JMACSは非連結で2月期)が出揃った。建設電販市場の鈍化、銅相場の下落の影響で、増収はカナレ電気の1社に留まり、軒並み減収となった。しかし、本業の儲けを示す営業利益でみると、自動車用電線ケーブル及びWHとニッチなFA、ロボットケーブルや医療用電線ケーブルが堅調な上、各社のコスト削減、事業の効率化、生産性の向上や構造改革などの企業努力によって5社が増益を計上し、総じて中堅電線メーカーの業績は、収益が上向または改善している。


FA・ロボット電線ケーブル市場 医療用など強まる追風

自動車向けが牽引車 工作機械用途等も上向く

FA、ロボットケーブル市場はニッチだが、一段と拡大している。背景には、最大市場の自動車製造ライン用途で活発化し、さらに半導体製造装置/ライン、工作機械向けも上向きだしたことにある。一連の増加には、中国での自動化生産ライン導入が進んでいることが拍車を掛けている。加えて、市場規模は小さいが、医療や食品、化粧品分野向けで双腕型水平多関節等の小型ロボット向け需要の拡大も追い風になっている。


住友金属鉱山 チリ銅山で799億円損失

最終損益150億円の赤字

住友金属鉱山は7日、チリにおけるシエラゴルダ銅鉱山開発プロジェクトについて、799億2千600万円の減損損失を計上すると発表した。四半期純損失への影響額は725億3千500万円で、これにより17年3月期の連結最終損益は、当初予測190億円の黒字から下方修正し、150億円の赤字見通しとなった。
操業実績や中長期的な銅価格の下落を踏まえ、拡張計画の縮小などについて事業計画の見直しを行った結果、固定資産の簿価を全額回収することは困難と判断。回収可能価額まで減損損失を計上した。
同社では11年より同事業に参画。16年3月期においても、689億4千100万円の損失を計上しており、2期連続での赤字を見込むこととなった。
なお、チリのシエラゴルダ鉱山は、ポーランド企業と住友金属鉱山、住友商事の3社が共同出資する合弁会社によって運営されており、住友商事も同日付けで336億円の減損損失の計上を発表した。




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