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2016年11月21日

電線用の難燃助剤 三酸化アンチモン 厚労省、特化則に指定


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健康障害防止措置を義務化
コンパウンド自家練り 電線メーカーなど

厚生省は10月18日、電線用塩ビコンパウンドなどに使用される難燃助剤「三酸化アンチモン」を特定化学物質障害予防規則(特化則)の「管理第2類物質」に指定し、各企業に対して製造・取り扱い業務上、健康障害防止措置を義務付けるとし、そのため政省令を改正する方針を発表した。従って法改正されれば、塩ビコンパウンドを自社製造する(自家練り)電線メーカーとコンパウンドメーカー等は発散抑制措置、作業環境の測定等の実施が求められる。政省令を改正する場合、施行は来年6月頃。ただ、コンパウンド(樹脂ペレット)を外部調達している電線メーカーは規制措置対象外になる。


トップインタビュー 住友電装 井上 治社長

受注増、WH生産増強へ モルドバ、パラグアイに新拠点

住友電装の井上治社長は、取材の中で「20年度の住友電工グループ(自動車用)WH受注量は、15年度対比で20%増える。それによりWH生産能力を増強する必要があり、どこで対応するか思案中」と語った。最近の同社WH生産の新拠点は、モルドバとパラグアイの2拠点。モルドバ拠点は17年11月迄に1千人、18年迄に2千人規模へ増員し、ルーマニア拠点分等もカバーする。パラグアイ拠点はブラジル拠点補完のため、第2期工場の建設に着工、18年迄に2千人増やし、全体で5千人態勢にする。同社は世界33カ国に海外関係会社102社を待ち、総社員数は25万人(前年度比3.9%増)に及ぶ。


電線大手4社通期業績予想 円高、銅価安の苦境も全社黒字

逆風も古河電工 大増益へ
海外光ファイバ市場が好調、車WHは堅調

電線メーカー大手4社の16年度の通期連結業績予想が出揃った。中間決算と同様に、円高と銅価変動というアゲンストの風が吹く中、好調な海外光ファイバ市場と自動車用WH等の堅調な需要に支えられた上、構造改革等で全社減収も全利益で黒字の計上が見込めそうだ。一方、営業/経常利益は各社の得意分野や構造改革等の違いでバラツキが発生しそう。古河電工は大幅増益、昭和電線も営業利益が大幅に伸長、経常損益は赤字から黒字転換。住友電工とフジクラは減益も、フジクラについては営業利益は諸施策により落ち込みを抑え、期初見通しから改善する見込み。


JPS サウジアラムコ社と海底電力線で長期契約

住友電工は16日、サウジアラビアにおける海底電力ケーブル製造会社「J-PowerSystems Saudi Co.'Ltd(JPSサウジ)が、サウジアラビアの国営石油公社「サウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジアラムコ・SaudiArabian OilCompany)」と、石油堀削海洋プラットフォーム給電用中圧海底電力ケーブルの長期納入契約(LongTermAgreement=LTA)を結んだことを明らかにした。JPSサウジは5kV~35kVの石油堀削海洋プラットフォーム給電用中圧海底電力ケーブル(光ファイバ複合)をサウジアラムコへ供給していく。住友電工の完全子会社がジェイ・パワーシステムズ(JPS)。JPSサウジ(原田和平:社長)は社員数が37人、うち邦人5人で出資比率はJPS75%、丸紅25%。
住友電工は74年から海底電力ケーブルをサウジアラムコに納入しており、01年以降はJPSが事業継承。09年にはJPSサウジを設立。中東初の海底電力ケーブル工場をサウジアラムコのタナジブ事業所構内に建設し、13年に操業を開始した。
サウジアラムコは、世界最大の石油会社。サウジアラビアの国策で国内産業の育成と同国の雇用機会創出に国内調達を推進し、調達先には種々の条件を課し、JPSサウジは、この条件を充たし今回の契約に至った。


光統計9月分 光ファイバ心線一段落へ

通信、電力向けは14%減

経産省がまとめた9月の光統計によると、光ファイバ心線は、生産、販売とも前年同月比13%前後の減少となった。前年同月が340万kmCの高水準だったことの反動のためで、300万kmC近くと好調に推移している。北米やタイ、サウジ、トルコ向けに好調だったほか、インドネシアや欧州向けに堅調に推移しているようだ。
光ファイバ製品の月産能力は、前年同月から45kmCとわずかながら増えて150万4千kmCあまり。稼動率は22ポイントあまり上昇し、63.1%。前月比でも、月産能力は微増し、稼働率は0.8ポイント上昇した。
一方、通信用ケーブルは、6カ月連続で2ケタの増加で推移しており、9月は生産で同41%強、販売で同45%強の伸び率となった。
販売の内訳を見ると、輸出を中心としたその他が、同2.6倍と大幅に増加、6カ月連続で3ケタ増を記録した。中国・香港や台湾向けに好調だったほか、韓国、シンガポールや北米向け等に堅調に推移したようだ。




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