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2016年11月7日・14日

電線メーカー大手4社決算 円高、銅価が響く(売上合計2.5千億円減)


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逆風も古河電工 大幅増益
海外光ファイバが好況、車WHは堅調

電線メーカー大手4社の16FY中間連結業績が出揃い、円高と銅価の影響で4社合計の売上高は2千562億円減少した。この逆風の中、好調な海外光ファイバ市場と自動車用WH等の堅調な需要に支えられた上、構造改革等で全社が、減収も全利益で黒字を計上。一方、営業/経常利益は各社の得意分野や構造改革、海外展開等の違いでバラツキが出て古河電工が大幅増益、昭和電線が赤字から黒字転換し、住友電工とフジクラは減益になった。また、住友電工は自動車関連事業の営業利益で史上最高を達成したのが目立った。


中堅8社2Q決算 5社が営業増益確保

高付加価値を拡販、生産性改善 円高や銅価下落 逆風

中堅電線メーカー8社の16年度第2四半期業績が出そろった(一部・暦年ベース、非連結で2月期)。増収増益(営業利益ベース)は1社、減収増益4社、減収減益2社、減収損失1社と明暗が分かれた。増収1社は、主力の電線ケーブル事業が伸長し、増益5社は、高付加価値製品の拡販、生産性改善の効果等が現れた。減収7社は、円高の影響や銅価下落等が特に響き、主力製品の需要減等から3社が減益および損失を計上した。


住友電工 8.8%減収、1.6%減益

車で最高益も為替など左右

住友電工の16年度第2四半期連結業績は、売上高1兆3千121億700万円(前年同期比8.8%減)、営業利益470億6千100万円(同11.0%減)、経常利益611億5千800万円(同1.6%減)、当期純利益388億5千600万円(同8.4%増)で減収微減益。
海外向けに自動車用ワイヤーハーネス(WH)や光ファイバ、光・電子デバイス等は健闘したが、携帯機器用FPCの需要減と為替や銅価下落が左右し、減収で営業利益と経常利益とも減益になった。
円高と銅価下落での売上高への影響は1千600億円、うち銅価下落分が493億円。営業利益への円高の影響は150億円。当期純利益は業績が回復した情通関連子会社で繰延税金資産を計上して法人税等が減少し、増益になった。
営業利益面では減益も5事業部門中、エレ事業が同FPC需要の苦戦で損失に転落したが、他の4事業が増益または黒字転換したのが目立った。
セグメント別には、自動車関連事業はWHや自動車電装部品、防振ゴムで新規車種への採用拡大などグローバルでの需要捕捉を進め、特に中国など海外での販売数量は増加した。しかし、円高や銅価下落の影響を受け、売上高は7千192億200万円(同6.0%減)で減収になった。うちWHは5千181億円(同6.9%減)。営業利益は円高の影響も、グローバル生産拠点のコスト低減推進で383億2千100万円(同3.4%増)と史上最高を達成した。


古河電工 古河潤之助・元社長 旭日重光章を受章

古河電工の名誉顧問で元社長・古河潤之助氏が、日本の産業振興に貢献した功労により16年秋の叙勲で旭日重光章を受章した。
古河氏は「受章は私個人が受けたのでは無く今まで、関わってきた関連業界および弊社グループを代表しいただいたと受け止めている。これもひとえに、これまで大変お世話になった関係者の方々のご指導、ご鞭撻によるもので、心より感謝し光栄と思う」おと述べている。
【略歴】古河潤之助(ふるかわ じゅんのすけ)氏、昭和10(1935)年12月生まれ80歳。昭和33(58年)慶応義塾大学を卒業、59年に古河電工に入社。
この間、電線営業本部第3営業部長、巻線事業部長、電子機器営業部長を歴任。85年から取締役電子機器営業部長兼情報通信事業本部電子線材事業部長兼営業部長、95年には代表取締役社長、03年から代表取締役会長、CEO、04年取締役相談役、07年相談役、15年より名誉顧問。


矢崎総業 矢﨑裕彦・代取会長が 『旭日重光章』を受章

矢崎総業の矢﨑裕彦・代表取締役会長は日本の産業振興に貢献した功労で、今年度の秋の叙勲で「旭日重光章」を受章した。今回の受章にあたり矢﨑会長は「当社は、『世界とともにある企業』『社会から必要とされる企業』という社是のもとで事業を営んできた。今回の受章は今まで私を支えて下さった社内外の全ての人々による支援の賜物で身に余る光栄。この受章を励みに、今後とも業界の発展、地域の振興に貢献できるよう微力ながら努力していきたい」と述べている。
【略暦】矢﨑裕彦(やざき やすひこ)氏、昭和16(1941)年7月生まれ、75歳。昭和38(1963年)矢崎総業入社、67年取締役、69年専務取締役、71年取締役副社長、74年に代表取締役社長、91年代表取締役会長兼社長、02年から代表取締役会長へ。
この間、04~07年に内閣府規制改革・民間開放推進会議委員を歴任した。また、92年ポルトガルブランドコメンダドール章、94年タイ王国「王冠章」(勲四等)、04年に経済産業省大臣表彰(高圧ガス保安功労)をそれぞれ受賞した。




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