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2016年10月10日

wire中国16 模倣機種から脱却は進むか?


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ダイスや細物機開発に傾注 付加価値マシンが話題

【中国・上海発】アジア最大の電線ケーブル関連の総合展示会「第7回中国国際ワイヤー産業展(Wire China16)」(主催:メッセ・デュッセルドルフ上海ほか)が9月26~29日の4日間、上海で開催された。従前程の極端なトレードショーといった趣は消え現地ローカル顧客の新機種等の発注は若干慎重になったが、それに変わって生産効率の追求や高付加価値マシンに注目が集まった。また、ローカルの機械・部品ベンダが特徴ある異形押出ダイスや極細伸線を展示するなど、中国マシンは先進国メーカーの模倣品とは一概に言えなくなってきたようだ。


トップインタビュー 住電日立ケーブル 多田嘉孝社長

市場低迷で売値レベルを死守 17FY以降の需要増に期待へ

住電日立ケーブル(HS&T)の多田嘉孝社長は「16FYは上期、下期とも売り上げは予想以上に冷え込んだ。従って16FY通気見通しは出荷銅量ベースで前年度比7~8%減、売上高は銅価の下落により同2桁の減少、損益はメーカーとの合算で相当厳しくなる」ことを前提に、下期事業戦略は「①需要の低迷継続への対応と②17FY以降の需要立ち上がりへの備え。具体的には、①需要の低迷継続で売値レベルの死守と経費圧縮の継続。これに加え②17FY以後の需要立ち上がりに備え、取扱い製品在庫の徹底的な適正化・圧縮を推進し、各規模の物流センターの効率向上を図る」意向を示した。


電線工業会 16FY国内光ケーブル予測556万kmC 8.4%減

海外含む15FY合計4571万kmC史上最高 16FYもフル稼働を継続

電線工業会がまとめた16年度の国内光需要見通し改訂は、主力のNTT向けなどの公衆網通信が低調なほか、CATVなどの一般民需も伸び悩み3部門とも下回り総計は556万kmCで前年度比8.4%減、当初比では0.4%減とし、やや下方修正した。また、総計は20年前の1996年当時の553.9万kmCレベルに戻った。
一方、15年度の輸出を含めた総合計は4千572.1万kmCで前年度比14.8%増と史上最高を記録し、北米、新興国向けなどで伸ばした。海外向けは国内の7.5倍に成長しており、主戦場は完全にグローバルとなった。16年度の古河電工、住友電工、フジクラの国内大手3社の光ファイバ・ケーブル生産稼働率はフル操業を依然、継続しており今後、大きなアクシデントが無ければ、16年度も15年度と同様に推移する見通しで史上最高レベルの絶好調を維持しそう。
また、20年度の国内光需要見通しは、公衆通信がここ数年よりもマイナス幅が圧縮されるものの減少傾向が継続し16~20年度平均伸び率が0.4%減となり、公共関連(16FY改訂平均伸び率5.7%増)と一般民需(同1.9%増)が健闘するが、全体を押し上げる力強さに欠き、総計は565万kmCで15年度対比1.6%増(同0.4%増)とした。


16年度電線需要見通し改訂主要7部門別の出荷数量

建販電線33万t、2.4%減 20FY予測 総計70.7万t (15年度比1.4%増)

電線工業会がまとめた16年度電線需要見通し改訂は、ウェイトが高い建設電販が工期の遅れや超大型案件が端境期に入るなど7部門中、通信や電力など4部門が前年度を割り込み、増加は自動車や電気機械などの3部門に留まりいずれも本調子とは言えず、総合計は70万トンを割り込み68.8万トンで前年度比1.6%減とした。当初予測の71.1万トンから2.3万トン下回った。この数値は東日本大震災の翌年12年度68.72万トン水準になった。また、アルミ電線は2.6万トンで同増減ゼロで当初見通しを据え置いた。
20年度まで中期的には、15年度対比で建販が東京五輪の需要等で年率0.3%増、電力が高経年設備の張り替え需要で同0.5%増、電気機械も風力発電などで同0.6%増とし、20年度総計では70.9万トンで15年度比1.4%増とした。


アンケート結果日本電線工業会 第1回取引適正化ガイドライン

高い関心、75%「内容も把握」 全取引先と契約書作成は27%

電線工業会は5日、今年9月に「電線業界の取引適正化のために」と題し実施した「第1回・取引適正化ガイドラインフォローアップ・アンケート調査」の結果をまとめた。対象企業は会員の電線メーカー119社。そのうち回答数は51社53事業部門。同ガイドラインの周知状況は全体の75%が「その内容も把握している」と回答し、電線業界で関心度が高いことなど判明した。またアンケートは今後も実施する予定。




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