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2016年2月15日・22日

電線大手4社 3Q累計連結 3社が増収、大幅増益へ


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光ファイバ、エレ事業を軸に牽引
住友電工売上高 WH 8376億円 5.1%増 史上最高

大手電線メーカー4社の15年度第3Q累計連結決算が出揃った。住友電工、古河電工、フジクラは海外向け光ファイバ等の光事業とエレクトロニクス事業が好調だった上に、住友電工は北米向け車用WH等が下支えし、古河電工は送変電接続部品や非常用電源向け機器用電線等の需要増も牽引して底力を発揮。 フジクラは特にFPCが好調で、3社とも増収、2桁増益となった。利益面では古河電工が減益から大幅増益に好転し、フジクラは大幅増益を持続したのが目立った。ただし、昭和電線は情通事業等が健闘したものの、電線線材やデバイス事業の伸び悩みが響き損失を計上した。


トップインタビュー H C I 奥山剛旭社長

自動化マシン業績高い伸び 垂直多関節型6軸ロボットに傾注
張力フィードバック制御システムへ期待

電線ケーブル製造機械メーカー・HCI の奥山剛旭社長は、売上高などが好調に拡大する中で「主体を成すケーブル等の製造装置事業とともにロボット&自動化機械事業等を伸ばす」とした上で「例えば自動交換巻取装置、自動梱包ライン、微細ワーク対応ロボットシステム(垂直多関節型6軸ロボット)等がある」と述べた。背景には米国等の他に、やがて新興国でのFA化などで需要増が期待できることを指摘した。また、電線ケーブル向けには「HCI 張力フィードバック制御システムに傾注し、プラネタリーやチューブラー、及びバンチャー等に小型ロードセルを整備し、当社製制御ソフトで張力の安定性と性能向上を実現する」と述べた。


中堅8社 3Q決算 増収3社、増益4社

主力事業の増加と生産改善が寄与

中堅電線メーカー8社の15年度第3四半期決算が出そろった(一部・暦年ベース、非連結で2月期、オーナンバは決算期変更のため前年同一期間増減率を記載)。増収増益(営業利益ベース)は2社、増収減益1社、減収増益2社、減収減益2社、減収損失1社と明暗が分かれた。増収3社は、主力の電線ケーブル事業が伸長し、増益4社は増収効果や生産性改善効果等が出た。減収5社は、競争激化や需要減、銅価下落等から主力製品が落ち込み、4社が減益および損失を計上した。


昭和電線 3.8 % 減収、営業損失

デバイス事業等が鈍化

昭和電線ホールディングスの15年度第3四半期連結業績は、売上高1千277億5千800万円(前年同期比3.8 % 減)、営業損失1億3千600万円(同-)、経常損失15億900万円(同-)、当期純損失20億100万円(同-)と減収損失を計上した。
売上高の減少は、電線線材需要の伸び悩み、複写機用のローラー等の精密デバイス、機器用ワイヤーハーネス需要の低下、建築用免震装置の需要低迷、銅価の下落などが響いた。
営業損失は、光ファイバの輸出増や道路関連の漏えい同軸ケーブルなどが健闘してコミュニケーション事業で伸長し、電力システム事業の損失幅が圧縮したものの、複写機用のローラー等の精密デバイス、機器用ワイヤーハーネス需要の低下、建築用免震装置の需要低迷などデバイス事業が苦戦を強いられ損失になったことが響いた。
経常損失は、営業損失と為替差損などが要因となった。


丸吉電機 中部支店、新設へ

「 WH加工 」も実施

丸吉電機(吉田康一:社長、東京都港区芝浦1の14の5芝浦 TYビル)は1月4日、中部支店(井上一彦:支店長、山梨県中央市町之田174の1)を新設し、業務をスタートした。これは業務拡大にともない山梨県甲斐市にある富竹事業所を移転したもの。
富竹事業所では、太陽光発電向けソーラーケーブル(PVワイヤー)のコネクタアセンブリ加工等を手掛けてきた。しかし、甲斐市の住宅地に立地しており、同アセンブリ加工事業などを遂行するには、おのずと制限があり、同事業所では手狭になっていた。同社では、各種電装品組み立て・ワイヤーハーネス(WH)加工事業の拡大を図る意向であり、そうしたことも兼ねて今回、中部支店を新設した。
中部支店での事業は、従来のPVワイヤーのコネクタアセンブリ加工と、各種電装品組み立て・WH 加工も実施。当面の営業エリアは山梨、長野、静岡の3県であり順次、地域や顧客層の拡大を図る。現状、同社売上高に占める同加工分野の割合は約25%であり今後、同WH の設計なども行いながら、中部支店の同事業等を含め40% まで引き上げていく方針。




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