バックナンバー
2016年1月4日

トップインタビュー 日本電線工業会 松本正義会長


電線新聞定期購読

ご購入はこちら

海外では『特徴ある製品』必要

電線工業会の松本正義会長(住友電工社長)は、新年共同取材で15年度重点活動テーマの3項目に加え「建販など商慣習改善へ取り組んでいる。これは小冊子(取引適正化ガイドライン)を16年1月中にも公表し会員や流通に説明して終わりでは無く、実効向上や定着に向け関係諸団体の理解を得る活動を継続したい」とした。また、中堅・中小会員への支援策では「中堅企業部会を軸に、経産省他関係機関と連携し政府政策や税制等の分かり易いサポートを継続。最近はTPPの工業製品につきブレークダウンした説明や、会員の事業継承への法律フォローなどを実施し、情報通信やサービスを一層強化させたい」と述べた。グローバル化対応には日本主導の国際規格標準化の他に「海外展開する日本電線産業の世界統計整備に着手している。また、日本の電線メーカーが世界で強みを発揮するには(超高圧長尺)直流海底電力ケーブルや車用アルミ電線など特徴ある製品が必要だ」と述べた。


増収72%・88社(9ポイント増)減収28%・34社(10ポイント減)

増益は55% (15ポイント増)も 商慣習改善と適正利潤の確保 急務

帝国データバンク全国非上場電線メーカー123社の最新業績動向(決算期15年3月期など)によると、中堅電線メーカーの経営内容はメガソーラー建設や再開発、耐震補強工事等で建販電線分野が14年度に健闘したことなどが牽引して、やや上向き、収益も改善し、総じて堅調に推移した。前年(対象124社)に比べ増収は全体の71.5% (88社)で前年比9.4ポイント(ポイント=P)増加し、対照的に減収が27.6% (34社)で同10.3P減少した。同様に増益55.3% (68社)で同15.0P増加、減益が39.8% (49社)と17.5P減になり、業績はやや伸長した。


電線工業会 ガイドライン作成へ

業界の取引適正化に向け

電線工業会は15年12月18日に記者会見を開き、かねてから掲げていた建販分野など電線分野の商慣行改善に向けた「電線業界の取引適正化のために」と題し、『取引適正化ガイドライン』(小冊子)を電線メーカーと流通に、16年1月中にも会員へ公表する意向を明らかにした。これは要約版(A4版13ページ)と全文版(同30ページ)の2種の見込み。
工業会では、「先人からの努力にもかかわらず、先物契約から派生する取引上の問題点は、解消されない。最近、さらに深刻化している点も多く見られる。その結果、会員各社が強く認識を改め、襟を正すとともに、我々の顧客等にも是非、認識して貰い、取引適正化へのご協力を直言し、実現を強く訴えていく。内外の関係者には是非、この報告書の真意や危機感等を汲んで頂き、協力を切望する」とした。


行田電線 新統合会社を設立 トキワ電気、吸収し

行田電線(行田貞生:社長、大阪市城東区古市1丁目) は16年1月1日付けで、同社関連会社のトキワ電気(行田史朗:社長、大阪市城東区関目6丁目) を統合し、新統合会社を発足することにした。
行田電線が存続会社となり、トキワ電気が消滅会社になる。今回の統合は、行田電線が2023年の創業100年に向けてYUKITAグループの一層の経営基盤の強化と多様化、国際化を目指して実施した。トキワ電気は1958年に設立し、電子・電気部品の商社で、特徴ある製品を手掛けてきた。
統合後の新会社「行田電線」は3つの社内カンパニー制①「電機・デバイス社」、②「環境・エネルギー社」、③「トキワビジネス社」を導入し、従来の行田電線の事業を①の「電機・デバイス社」と②の「環境・エネルギー社」が担う。トキワ電機の事業は③の「トキワビジネス社」が受け持つことになった。
社内カンパニー制の導入で、メーカー(行田電線)としての商品力・技術力・開発力と、商社(トキワ電気)の販売力・海外ネットワークを融合し企業をさらに強靭にするとともに、一段と顧客対応力の強化・充実を図り、スピーディな事業運営の実現を遂行していく。


機器WHの修喜産業 双葉電線への事業譲渡

双葉電線(大阪市西区、今村友紀:社長)は16年1月1日付けで、機器用ワイヤーハーネス加工メーカー・修喜産業(神奈川県綾瀬市寺尾釜田1の9の30、坂上修:社長)の事業を引き継ぎ、同日付けで修喜産業は双葉電線の神奈川営業所(松本健:所長)となった。
双葉電線は修喜産業の事業・工場を、そのまま継承。全社員が同社へ移り、坂上修社長は顧問になった。修喜産業は1990年に創業し、年商約2億円で、制御盤、液晶パネル、半導体製造装置メーカー向けなどに機器用WHを出荷し高品質で短納期、小ロットに対応して好評で、商圏は神奈川、東京、静岡、大阪などに及ぶ。双葉電線は同社の取引先の一つ。修喜産業は同社の社風等を評価し譲渡を決めた。双葉電線は電線問屋だが、機器用WHメーカー事業も加わり業容が拡大。社員数は74人から100人規模になる。拠点も東京・名古屋・大阪・福岡に、神奈川が加わった。




最新号案内 | 次号案内 | バックナンバー | 定期購読とご購入

Copyright(C) ktc-densen.com All rights reserved.