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2015年12月7日

建販電線の需要、本格的に


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サブコンなど人手不足が懸念
6kV級エコケーブル軸→次は600V

エコ電線などの建設電販需要は、ここにきて本格的に動きだした。一連の動きは1月以降も続きそうだが、当初の期待ほどには至っていない。背景にはゼネコンやサブコンなどの人手不足が指摘できる。サブコン等は大量の受注を抱えていても、人手が足りず工事が遅れたり、後手後手になっているためだ。従って建販電線の需要情勢や受注感も高止まりながら、電線出荷は比較的なだらかな放物線を辿りそうな気配も出てきた。


トップインタビュー 住電日立ケーブル 川島 進社長

15年度売上高 740億円2.6%減も製版合算黒字目指す
下期以降 足元の活況続く

住電日立ケーブルの川島進社長は「遅れ気味の諸々の案件の電線需要が一挙に動き、下期以降も足元の活況は続く。15FYの主力3品種は14FYをクリアするも、通年銅量では上期減少が響き微減の見通し。15FY通期売上高予想は約740億円(前年度比2.6%減)であり、銅価下落で14FY以上に厳しい情勢だ。ただ製版合算・黒字の堅持に総力を結集する」とした上で「3品種の他、高圧/耐火ケーブル等も拡散する一方、製造・販売・物流を含めた総原価低減へも注力する。また資本構成変更で、様々な面で住友電工の指導が行き届き、今後は意思決定、方向性確定が一層迅速化するだろう」とした。


15年1月~10月(累計)電線用国内PEシェア
NUCダントツ№1揺るがず

ほぼ無風状態が続く 動いたのは1ポイントのみ

15年1~10月(累計)の電線需要は、期待された600ボルトCV など建販需要等の出足がやや鈍いうえ、電力ケーブルの輸出件名が例年よりも低調だ。一方、エコ電線ケーブルの需要が好調に動いたことが、国内電線用ポリエチレン・メーカーのシェアへ微妙に影響した程度だった。本紙推計の国内メタル電線及び光ファイバケーブル用PE(=ポリエチレン/15年1~10月累計出荷量5万2千500トン)のメーカー別シェアは前年同期比で僅か1.0ポイントの変動のみで勢力図は変わらなかった。トップ独走のNUCと、3位のJPEの2社が、それぞれ僅か0.5ポイント落とし、逆に4位の住友化学が1.0ポイント上昇して3.0%になった以外は前年同期通り。ほぼ、無風状態が継続した。


日本製線 比でケーブル加工品生産

16年度中間期 増収も営業減益

日本製線の16年3月期中間期連結業績は、増収も営業減益となった。ケーブル製品は横バイで推移したもようだが、ケーブル加工品や配線部材関連製品が伸長し、微増収を確保した。しかし、中国拠点での人件費高騰や円安進行の影響を受け、営業減益となった。
今期から本格稼動を開始したフィリピン工場では、LANケーブル製品の生産品種の拡充に加えて、ケーブル加工品の生産を開始する。製造拠点を3拠点(日本、中国、フィリピン)体制とし、生産能力・効率を高める狙い。


光統計15FY上期 心線2300万kmC(40%増)

通信用ケーブル、その他35%増

経産省がまとめた15年度上期(4~9月)の光統計によると、光ファイバ心線は、生産・販売でともに2千300万kmC弱となり、前年同期比で40%を超える伸長率となった。ベトナム、マレーシアなどの東南アジアやインド、中東、北米、欧州向けなど、アフリカを除き、ほぼ全世界で順調に推移したようだ。
通信用ケーブルは、生産・販売ともに360~370万kmCで、同9%弱、12%強の減少となった。
販売の内訳を見ると、輸出を主用途とするその他は好調に推移。タイやシンガポール、マレーシアなどの東南アジアやインド、中東、カナダなどのほか、スポット需要も多く発生したもようで、同35%強と大きく伸長した。




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