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2015年11月23日・30日

電線大手4社 15FY通期予想 営業益、全社が好調


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光ファイバ・部品は全て好況
住友電工 史上最高水準の業績

電線メーカー大手4社の15年度通期連結業績見通しが出揃った。総じて大幅増益で好業績とし昭和電線が伸び悩んだものの、営業利益ベースで上期の損失から大幅黒字に好転する。事業分野別には全社とも光ファイバ、光部品等は国内外とも好調を持続しそうな見込み。ただ、電子や自動車用WHなどの取組で企業ごとに温度差が生じ業績に差が出そうだ。特に住友電工はWH等が堅調で売上高、営業・経常利益とも史上最高水準としたのが目立つ。


そこが聞きたい 住友電工 代表取締役副社長 内桶 文清氏

情通事業再編 今期完了へ 光ファイバ市場で世界No.1目指す

住友電工の内桶文清・代表取締役副社長(情報通信事業本部長)は「母材を含む光ファイバや伝送デバイス等の生産情況は、国内外ともフル稼働を持続している」と語った。その上で、情通事業の再編については「再編は9割方を終えた。最終工程として山梨の伝送デバイスを残すのみで、年度内に完了させる予定。1ドル=80円でも利益が出るように12FYから売上高間接比率、同研究開発比率、同営業利益率を分析し黒字への体質改善や効率化を促進。1ドル=115円台ほどで推移した14FY下期から成果が出てきた」と述べた。また、「富通集団グループも含めれば当社は光ファイバ市場で世界第2位だが、トップを目指す。」とした。


タツタ電線中間事業戦略
17FY売上高590億円(14FY比 7. 2%増)

収益の大幅改善が目標 新製品開発、シナジー推進

タツタ電線は今後の事業戦略を発表し、17年度には売上高590億円(14年度対比7.2%増)、営業利益50億円(同7.0%減)、経常利益50億円(同8.5%減)、当期純利益35億円(同4.5%増)の見通しを表明した。増収も営業利益、経常利益とも減益。しかし15年度予想よりも収益は大幅に改善する計画だ。具体的な戦略は①通信電線では産業用電線オリジナル商品開発、②電子材料は、シールドフィルムの世界シェア維持、③機器用電線では立井電線との事業シナジー効果などを掲げた。


9月の部門別出荷量 日本電線工業会調べ
総計5.94万t( 7. 2%減)も健闘

15FY上期34. 2万tも3. 2%減 建販と電力を除き下降

電線工業会がまとめたメタル電線の主要7部門別出荷数量の9月分実績及び10月分推定によれば、9月分実績は前年同月比で建販が再び減少し、電力を除き6部門が前年を割り込んだたため総計は5万9千414トンで前年同月比7.2%減と3カ月連続で水面下へ沈んだ。ただし、これは昨年同月の水準が高かったこともあり、健闘したとも言えるだろう。
一方、光ファイバ・ケーブルを含む光製品は、北米や中国、香港や東南アジア向けなどが活発で輸出は349万2千kmC超で同25.8%増と8カ月連続で増加した。内需は54.15万kmCで同1割強減少で不振なものの、海外向けが旺盛であり総量は403万4千kmC強で同19.3%増と好調を持続した。
輸出は9月単体では史上最高で、全体でも過去5番目となり活況が続く。光ファイバ市場で世界トップ5社のうち、3社に入る古河電工、住友電工、フジクラ3社ともフル操業を継続。同時に海外生産拠点もフル稼働のようだ。
結果、15年度上期(4月~9月)出荷量は、電力と建設電販を除く5部門が前年を割り込み総計は34万2千596トンで前年同期比3.2%減と4年ぶりに減少し、内需計は33万1818トンで同1.9%減になった。ただ、13年度上期に較べると総計は同1.0%増加して健闘し、建販は同3.6%増加した。


泉州電業 FAケーブル出荷が堅調
倉茂電工と太陽ケーブルに注力

FAケーブルやロボットケーブル国内トップの泉州電業は、この分野で多彩な事業展開を図りながら、堅実に出荷実績を伸ばしている。
最近、同社のFAケーブル&ロボットケーブル事業関連において注力製品の一角を担うのが、太陽ケーブルテック製EXTシリーズの多関節用ケーブル「EXT-3D」と、倉茂電工製「細径化・滑性ロボットケーブルKST」の二つが掲げられる。




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