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2015年6月29日

光ファイバ事業 軸足は完全に海外


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中国より成長地域へ 中東や欧米など注力

大手光ファイバメーカー住友電工、古河電工、フジクラによる事業展開の傾向は、やや温度差がありながら軸足を完全に海外へシフト。国内光ファイバ需要が鈍化する中、主戦場は減速した巨大市場中国に限らず、成長地域の中東・アフリカ、印、欧米、露、中南米などを主眼に注力している。生産でも最適地化・地産地消を進め国内で集約・調整し、海外の各成長地域では拠点新設や増産するケースも散見。光ケーブルの製品戦略でも連動し海外各地域の光網構築トレンドに即す多彩な展開を図っている。


トップインタビュー 泉州電業 西村元秀社長

FA・ロボット オリジナル 電線事業を増進 @スカイビジネスに傾注

泉州電業の西村元秀社長は、既発表の15年10月期連結業績予想の売上高773億円(前年度比1.8%増)、営業利益26.3億円(同5.8%増)達成に向け、注力製品として「センサーケーブル等も含むFA/ロボット用電線などオリジナル商品事業の増進で、進化する顧客ニーズに細やかに即応する。次は泉州電業総合カタログを用いたアットスカイ事業である。これは相当点数の製品を掲載し毎回1万部超を送付。今年から女子社員考案のオリジナルキャラクターを登場させ、顧客に手軽にカタログをめくって貰い、それを切っ掛けに適切な製品情報を提供し、最適な製品を随時迅速に納入するサービスだ。その浸透度向上を図りたい」とした。


世界最大の浮体式洋上風力が福島沖で稼働

発電出力7000kW、高さ220m 海底ライザーケーブルは古河電工製

ビルで言えば約50建て、高さ189mの風車を海に浮かべて回しながら、沖合で発電する浮体式洋上風力発電設備「ふくしま新風」の組立が終わり22日、福島県いわき市の小名浜港で、関係者に披露された。浮体式では世界最大出力7千キロWの発電設備であり、古川電工/ビスキャス製の特高圧ライザーケーブルや海底ケーブルで送電し、約6千世帯分の電気が賄えるという。30日に小名浜から20kmの沖合までえい航・設置し、9月中旬にも試運転に入り、東北電力に売電する実証運転を12月に行う。


本紙推計 電線業界のアジア進出11カ国357拠点

リスクも中国が4割強 主力は自動車と機器電線

本紙・集計の国内電線関連企業(メーカーと流通)による製造・販売などのアジア進出拠点数は11カ国357拠点に達した。このうち中国が4割強を占め、経済不安などを抱えながらも市場規模は巨大で、大きな存在感を発揮している。ただ、中国リスクとして地産地消をベースに東南アジアなどへ別に拠点を設けたり、シフトするケースもあった。製造・取扱い品種別には自動車関連の電線等と機器用電線ケーブルの二つに集約され、他の製品は少ない傾向が出た。今後、中国をはじめアジア諸国が一段と技術力や経済力をつけていく中、電線メーカー等の海外進出傾向は、より一段と複雑化しそうだ。


信越化学=中国・潜江市
光ファイバ母材で合弁 最大手の長飛光繊光纜と

信越化学工業は23日、中国の光ファイバ・ケーブルメーカー最大手の長飛光繊光纜(YOFC社)と光ファイバプリフォーム(母材)を生産する合弁会社を中国に設立すると発表した。同日付けで契約し、16年末に稼働させる。これで信越化学の光ファイバ母材の生産能力は、現在のおよそ4割増える。
合弁会社の社名は長飛信越光棒有限公司、武漢市から西約150kmの湖北省潜江市の工業団地に工場を建設する。設立は15年8月の予定。資本金80億円で出資比率は信越化学51%、長飛が49%。総投資額125億円の見込み。母材製造用光タネ棒は日本から持ち込み、VAD法でSM用光ファイバ母材を製造し販売も実施する。生産能力は1.5千万kmC。新工場での生産分はYOFC社を中心に供給するが、販売エリアは中国及びその周辺。




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