2008年6月23日号
関西大型件名、出荷“本格化”へ

堺(シャープ)、尼崎(松下)で75億円(ケーブル調達)
出荷のピークは第2四半期


建設電販市場がこの数カ月間、停滞している中で、関西の大型案件(シャープ・堺工場、松下電器・尼崎工場)向けの電線ケーブル出荷が今年6月末〜7月初めにかけて本格的にスタートする。大型ショッピングモール向けの電線ケーブル調達額が1件名当たり2億円といわれているのに対して、関西大型案件は2件合計で約75億円にも達する。これら件名は納入期間が3〜4カ月間の短期決戦となるため、メーカー、流通とも切断・配送を含めた供給能力が問われることにもなりそうだ。


塩ビコンパウンド早晩、30円+α値上げか?

塩ビ、可塑剤価格が上昇
安定剤や顔料なども急騰


電線用塩ビコンパウンド向け大手の塩ビ樹脂メーカーと可塑剤メーカーが中旬以降、相次いで値上げを打ち出した。値上げ幅や実施時期は各社、各グレードにより、幾分異なる点もあるが、塩ビレジンでkg当たり20円以上、実施は7月以降になり、大洋塩ビ、信越化学工業、ヴイテック、カネカが表明した。可塑剤はフタル酸系可塑剤全品目が対象となり、シージーエスターは上げ幅がkg37円以上で6月25日納入分より。可塑剤最大手のジェイ・プラスは、品種により異なり上昇幅はkg35円〜42円とし、7月1日分から実施するとした。今回は、可塑剤がやや先行気味だが、塩ビ双方とも値上がりするのは避けられない。コンパウンドメーカーでは塩ビと可塑剤の値上げ進捗状況を睨んだうえ、顔料、安定剤、輸送費なども軒並み高騰しているため、こうした分を含めて早晩、塩ビ系コンパウンド換算でkg30円前後+αの価格改定に踏み切る模様だ。


全電連 新会長に田坂氏就任

今年度テーマ 臨機応変に市場対応

全日本電線販売業者連合会は18日、東京都港区新橋・第一ホテル東京にて第43回定時総会を開催し、07年事業報告および08年度事業計画を了承・決議するとともに、新会長に田坂能彦関東電線販売業共同組合理事長(日美商事社長)を選出した。
08年度のテーマは、「臨機応変なる市場対応」。同事業計画は、1.経営基盤の強化(商慣習の改善を含む)2.適正マージンの改善に向けて業界を上げて努力(小口納入や特殊輸送の有料化問題を含む)3.地域間交流の強化 4.代金回収状況改善運動の継続(未検収とリベート問題)5.他団体との交流、の5点。


住友電工 超電導電気自動車を試作

世界初、10年後に実用化

住友電工大阪製作所は12日、世界で初めて超電導モーター製の電気自動車を試作し、公開した。10年後を目標にバス、トラックや建設用重機への実用化を目指す。
超電導電気自動車は、液体チッ素を用いた冷凍機でマイナス200℃程の超電導状態を維持し、バッテリーからの電力で動く。超電導線をコイルに巻き付けた超電導DCモーターは、電気抵抗が無く、発熱も妨げるため、連続して高い回転効率を出せる。これによってバッテリー電流を効率よく使え、モーターの小型・軽量化、クルマの燃費の向上と省エネ、CO2削減にも繋がる。流せる電流は、銅線の200倍に達するという。


建販ビジネス最前線インタビュー 昭和電線ケーブルシステム

産業電線営業統括部長 山室 真氏
4重苦しで損益悪化進む
5〜6%アップの価格是正へ

08年度の建設電販市場の先行き不透明感が強まっている。昭和電線ケーブルシステムの山室真理事・営業統括部副営業統括部長・産業電線営業統括部長は建販ビジネスの現況について、「銅価の高止まり、天井知らずの副資材価格の上昇、輸送費アップ、設備償却負担増の4重苦で損益は圧迫され、一段と厳しさを増している」と窮状を訴えた。一方、需給バランスの緩みから市中価格が軟弱化しているが、山室部長は「この2〜3年間、メーカー、流通が価格是正に努力してきた成果を踏まえて、3品種を中心にしてもう一段の価格改善を進めていく必要がある」と語った。



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