今回の特集では、光メディアコンバータやイーサネットスイッチを扱う各社から2015年の状況、そして今後の展望を聞いた。メタルと光の両方に関連の深い同市場の現状を知ることで、光ネットワークの裾野の広がりをいち早く知ることができる。
ここ数年伸びている光メディアコンバータ市場は2015年も好調で、前年比30%増加という声も聞けた。100Mからギガへの移行も進んでいる。一方で、官公庁や地域インフラなど大きな案件に関わる製品でもあるので、ベンダの売上げはユーザの動向に大きく左右される傾向もある。
10G製品の出荷数量も増加しており、2016年の注力製品にするという声もある。期待の高まる10G市場の懸念材料を挙げるとすれば、SFPモジュールも含めた価格要求といったところか。ここは信頼性が求められるネットワークなので、イニシャルコストだけでなく中長期的な視野で見たほうが良いだろう。
監視カメラネットワークでは、光メディアコンバータやイーサネットスイッチの特長であるPoE機能の需要が続いている。今後のオリンピック需要で監視カメラネットワークがどのように整備されるかは定かではないが、期待したいところだ。
今後の裾野の広がりとしては、ネットワーク整備が進む医療や鉄道、FAが期待できる。光ネットワークの特長である耐ノイズ性、長距離・高速伝送と相性の良い上記の分野で如何に認知を広めていくかが、今後の課題でありチャンスと言える。
|