本特集では、6月10日〜11日に東京国際フォーラムで開催される「ケーブル技術ショー2015」で展示される伝送系を事前取材した。
伝送系の流れはFTTH化だ。「GE-PON」と「G-PON」の比較が顕著だった昨年と比べ、今年は10G、40Gへのロードマップが注目されている。「直近で1Gや2Gのシステムを導入するにしても、将来対応が明確ではないベンダの製品は導入しない」というCATV事業者は多い。会場では「10G-EPON」の実証実験に参加している企業による解説や、40Gbps級「NG-PON2」の紹介も見ることができる。また、「2.5GbpsのGE-PON」という新たなシステムも登場したので、直近の選択肢としてチェックしておくのが良いだろう。
そのほかの技術トレンドとしては、「HFCと並存した段階的な移行」、「ネットワーク網の二重化・強靭化」「集合住宅への対応」といった従来からのテーマがブラッシュアップされている。「Wi-Fi内蔵型ONU」を提案する出展社も増えているので、比較してみるのが良いだろう。会場では昨年同様に「光コネクタクリーナ」を見ることができるので、発火トラブルやそれに伴う余計な工事を防ぐために「端面清掃の重要性」を知ることができる。また、アメリカのケーブルラボで注目されているプロアクティブ・ネットワーク・メンテナンス(PNM)をサポートする製品も展示される。
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